映画の感想まとめて4つ


<イングリッシュ・ペイシェント、時の翼に乗って、7月4日に生まれて、ミシシッピー・バーニング>



「イングリッシュ・ペイシェント」


延々と身元不明のイギリス人の患者のラブストーリーが展開されます。
何かそれが、とっても長く感じられます。
話は、まあ、いいのかなぁ?

デュフォーは、「復讐する被害者」の役です。
カッコイイです。
ちょっとしか出てないんですが、格好良さが際立っていますね。

復讐するはずなんですが、何ともワルにはなりきれず・・・。
と言う感じですね。

好きなシーンは雨の中を担架を持って走り回る所です。

映画全体の雰囲気はすごくいいです。
映像もきれいだし・・・。



「時の翼に乗って」


ベルリン天使の詩のパート2で、デュフォーは悪魔の役です。

これくらいの年の顔なら好きです。

話は・・・、えーと、天使のカシエルが、人間になって良い事を
しかかって、死んでまた天使の世界へ戻ったようです。
一回見ただけじゃぁ、微妙に解りにくいけど、多分これで良いんでしょう。
銃器をテイクアウトして女の子を奪還しただけなのかな?

この調子で、連続TVドラマになっても、ずーっと違和感なくつづきそうな
感じで、途中退屈する事はありません。
映像もブルーのフィルターがかかっていて、きれいです。

天使の概念をきちんと持っているキリスト教圏の人が見ると、また
楽しい映画なのかもしれません。

肝心のデュフォーはそこそこ出てきます。金髪よりこげ茶色の髪の方が
似合いますね。天使に博打させ、酒に誘って足を引っ張っているようで
すが、そんなに「悪」には見えません。悪い人間の本能をカシエルに
付加しちゃったようですが(笑)。他の天使に金も貸しているみた
いだし・・・。(もっと他の見方はできないものか・・・)

最後には、カシエルをバイクに乗せてあげているから、ま、いいか。



「 7月4日に生まれて」


激しくみた感じがする映画である。
・・・細かい所は忘れていたが、これは絶対に見ている。
きっと、この映画は面白くなかったので、忘れたのであろう。
トム・クルーズが好きな人にはお勧めか?

デュフォー度はけっして高くは無い。
後半、チャーリーって名前で、車椅子でトム・クルーズと取っ組み合い
していて、唾なんか掛け合っています。
これは、虚しい路線を歩んでいる人の代表と言った役どころでしょうか、
主人公の鏡のような役割ですね。

人の振り見て我が振り直せというか、反面教師というか・・・。
無精ひげで、ワイルド・アット・ハートのボビーほどじゃないけれど、
怪しいおっさんです。

ただ、映画は長い、非常に長く感じられる。
そして、やっぱりあんまり面白くない。
うーん・・・、話はわかるんだけどね。

言いたい事も悪い事じゃない。しかし、なんだかつまらない。
トム・クルーズの演技には引き込まれるものはある。

あるのだが・・・つまらないと思うのは、デュフォーに焦点をあてて
映画を見ているせいなのだろうか?



「 ミシシッピーバーニング」


行方不明になった三人の公民権運動家を探しに、FBIから、
デュフォーとジーン・ハックマンが捜査官としてやってきます。

デュフォーはお堅いんだけどやる気満々、ジーン・ハックマンはちょっと
嫌そうなんだけど悪に対しては手段を問わない熱血漢な捜査官を、
好演しています。

まぁ、本当の悪はあんな程度の捕まり方でしょう。
ばちっと捕まって、周囲が納得するような、刑期になっちゃうのは
間抜けな小悪党なんだろうなぁ・・・。

デュフォーはかっこいいです。七三わけでメガネかけてますよ。


驚愕すべきところは、これが実話に基づいている所でしょうね。

黒人差別が何か凄いんですよ。
焼き討ちにあったり、殺されたりと。
南北戦争以前の話じゃなくて、60年代のアメリカだってことが、なんだかなー。
無法地帯じゃないですかー。(愕然)

なんか・・・。
身近にこんなことがあったら、凄く嫌だと思った。
これで、やり返して泥沼の内戦状態にならなかったのは、理性的に問題解決をしよう
という努力があったんだろうなーと思いました。


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