映画の感想まとめて4つ
<白い刻印、ライトスリーパー、生きるために、ワイルド・アット・ハート>
「アフリクション 白い刻印」
afflictionって意味からまず調べました。苦悩だそうです。なるほど。
依存関係の言葉かと思いました。それはアディクション。
お話は、アルコール依存症で家族に暴力を振るうような父の元に育った
子供(多分、男3人、女一人)の長男が、道を踏み外していくお話です。
長男は田舎の警察官で、コイツが主人公です。
デュフォーは弟で大学教授の役です。姿が現われない時でも、ナレーション
している時間が長いので、渋い声が延々と聞けます。
映画の感想は、このパターンは色んな意味でお腹一杯だぁ(苦笑)。
なかなかねぇ、どんなに心が痛くて辛い時でも、理性的に振舞わないと
破滅するというか、そんな話ですね。
多分、ドラマが好きな人なら見られると思いますが、「家族のビョーキは
止めなきゃ伝わる、被害者だと思っていた自分がすっかり加害者に」が、
嫌な人はちょっと見るのがつらいかもしれません。
デュフォーの出現頻度は、低めですが、準主役ぐらいは出ています。
見所はは除雪しているところでしょうか。あと、ふつーに
コーヒーカップ持って座っているところ。
(・・・すいません、ほんとはあんまりぐらぐらしたシーンというのは
なかったんですが、無いとは正直に書きたくなかったんだぁ:自爆)
これを言う資格がZAZAにあるかどうかは、凄く疑問だけど、
設定が田舎なせいか・・・皆服装がダサいというか、垢抜けないというか
地味な感じがします。(苦笑)皆地味すぎる!。
第一村人発見!と、そう変わりがありません。
映画ですから、そういう効果狙いでああいう感じなんでしょうけど・・・。
デュフォーの格好も「八戸の居酒屋ではスーパーダンディ」(八戸ごめん)って
いうか、「女満別で家の前を除雪していそうなおっさん」(女満別ごめん)ていうか・・・
普通の北海道のおっさんっていうか(苦笑)・・・。
とにかく普通すぎて、なんかもう少しかっこいい服を着せてあげて
くれまいか・・・、と、ちょっと思った。
デュフォー以外に、他に見て楽しい人が全くいないというのも、
よくないな。ちっ!
「ライトスリーパー」
デュフォーが主役です。ずーっと出てきます。
気に入ったシーンは日記書いて捨てているところでしょうか。
ストーリは、麻薬の売人をやめようかな?どうしようかな?
やめてなにがある?しかし、続けていても良い事はないし・・・。
てな話です。
金はそこそこあるけれど、つかまったら刑務所ってのは、崖っぷちです。
結局、薬はやめていても酒は飲んでいるから、(依存物質が変わっただけで)
あんまり内的に治りかけているっていう様な感じじゃないしねぇ。
けなげに送金してるみたいだけど、それだけじゃ、路線変更にならないようだし。
思い切って何か行動してみる?ってのも微妙にできないし。
がんばって占い師の所へ行くレベル?
彼の状態ってのはわかる人にはすごくわかるんだろうと思います。
痛いくらいに。
まぁ、売人を辞めるきっかけは、一応自分で作ったことになるのかな?
若干救いのあるラストなので、見ていて辛くないです。
特に人に勧めたい映画ではないけど、デュフォーが好きな人にとっては
癒し系かもしれません。
あと、じっとしているシーンが多いので、デッサンするのにはいいかも。
動きの激しい映画だと、思ったよりちょっとずれて止めてしまったり、
すっごいブレブレで「ぎゃー」って感じになるので。
「生きるために」
映画の中でデュフォーは、実在したユダヤ系ギリシア人ボクサーを演じて
います。(いやもうここから毎度ネタバレです)
第二次世界大戦、ギリシアがナチスドイツに占領されて、ユダヤ人は
ゲットー(専用居住区)に無理矢理住まわされ、その後あちこちの
収容所へ送られました。デュフォー演じるサラモが送られたのは、力一杯
「絶滅収容所」のアウシュビッツです。
強制労働の日々なのですが、看守のSSの将校たちは娯楽で「賭けボクシ
ング」をしていました。元ミドル級のチャンピオンであったサラモは
生きるためには勝たなくてはいけない・・・。負けたり、将校たちの機嫌を
損ねたりすると、即射殺。
家族ごと連れてこられたのですが、家族や彼女にも悲惨な運命が・・・。
というような話です。
見所はリングの上のむきむきなデュフォー。家族をいたわりあう所、彼女
に会える所かな。
あんまり、突っ込みようがないんだけど、少佐をオリンピックで見かけて
しかもボクシングしていた、という設定なので、・・・かなり後半は
「サラモVS少佐」で、少佐をマットに沈めて、射殺されそうになる寸前
に、ソビエト軍が解放にやって来るのか?などと、チラッと思ったが
そんなことは無かった。(それはハリウッドすぎる発想か:苦笑)
ガス室の隣の遺体焼却炉の炎が、ひたすら怖い。
画面が全体的に暗いんで、かなり真っ黒です。スケッチには適さないか
なぁ・・・。
多分、「人間が人間を閉じ込めたり、虐待したり、絶滅させようと
してはいけません。」という話だ。国単位、民族単位でそれをするって
いうのは、はっきり言って良くない。ZAZAは収容所に入れられるのも
看守の役でも絶対嫌だと思う。
・・・・・・・絶滅収容所について全く知識の無い人は
見ておいたほうが良い映画なのかもしれない。全然楽しくないですが。
一応そんな国と日本は1940年に三国同盟していたわけだから、
全然知らないのは、人としてまずいかも(苦笑)。ガス室も・・・たしか
あれ弾丸より、毒ガスで一気に殺した方がコストが安いから・・・てな話を
どっかで見たような。
本当にまずいかと問われると微妙だけれど、苦悩しつつ戦うデュフォーは
かっこいいです。
「ワイルド・アット・ハート」
・・・・ご飯食べながら見ました。
えー・・・デュフォー度は低いです。ボビー・ペルーという名の
胡散臭い感じのおっさん役です。細い口ひげと、微妙な歯並びがいかにも
ちょっとやばそうな感じです。出てきてちょっとして、強盗に失敗して
死んでます。ちょっと間抜けな死にっぷりです。
で、ワイルド・アット・ハート全体の感想もついでに。
ニコラス・ケイジが歌っています。踊りまくっています。激しいです。
それよりもなによりも、ニコラス・ケイジの髪の毛がふさふさしています。(爆笑)
そうか!昔はあんな感じだったのか!
若い頃の方が人相が悪くみえますね。
話は…オズの魔法使いがモチーフなんだろうなぁ…。ママンがちょっと怖い。
ヒロインの名前がルーラ。移動の呪文のようだ。
ニコラス・ケイジの演じる主人公がセイラー。
で、セイラーが刑務所から出てきてルーラにあったときの最初の呼びかけが
「ピーナッツ!」。愛称なんでしょうか…。英語力があまり無いので
わからないのだけど、最後の方でも「ピーナッツ」と呼んでいました。
ここは笑ってよい所なのだろうか?
最初の「ピーナッツ!」でごはん噴き出しちゃったよ。
ちょっとやられたな。
まぁ…一応ハッピーエンドですが…、セイラーとルーラのバカップル(ほかに言いようがないんです)
ぶりを微笑ましく見守れる方のみ、お勧めでしょうか。
ラブストーリーというには何だかいちいち色々と無用に濃い感じがします。
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