「スローター・ホテル」1971年日本未公開イタリア映画
             監督 フェルナンド・ディ・レオ



ずばり「家族そろってみると気まずくなる映画」です。

えー、お話はニンフォマニアの女ばかり入院している病院で連続殺人が!
という感じです。

犯人は誰だ!・・・はさておき、ジャンルは「カルトムービー」って事になっています。
きっと70年代の映画とかに詳しい人なら沢山書くことがあるんだと思われます。

どの辺がカルトなのか?感性がスレちゃっているのか・・・あんまり凄いとは思いませんでした。
でも、きっとリアルタイムで見た人々にとってはかなり衝撃的だったのかなー?と想像します。

こういうタイプの映画がきっと以前ははなかったんでしょうね。
で、見に行った人が賛否両論で、
なおかつそれほどヒットしないものをカルトというのだろうか?
などとカルトの定義を考えてしまいました。

うーん・・・。なんか、多分、監督はヴァイオレンスがやりたかったんだけど、
それだけじゃあ、お客さんは楽しくないだろうから(想像)、とりあえず、
脱いでくれる女優さんに、ラブシーンとかレズシーンをやってもらって、
とりあえずつないだ?・・・という感じがしました。

もしくは、豪快な殺人シーンもあるけど、一緒にポルノっぽいのも作りたかった?
とか・・・・。
あくまで、想像です。

ZAZAの中でのカルトの基準が「追悼のざわめき」と「ロッキーホラーショー」
だからいけないのか!?
何の心の準備も無く見ると激しいダメージを受けてしまう、か、ファンがむやみやたらと盛り上がるのが
カルトというジャンルだと思っていますから(苦笑)。


クラウス・キンスキーは、怪しいです(爆笑)。
何で、この人はこんなに濃いんだろう・・・。正視できない何かがあります。

「美人の患者に惚れられいる、かっこいい医者」の役なんですが・・・。
うーん・・・、こんな医者いない(笑)、絶対美人の患者に惚れられたりしない(笑)
役柄に無理がある感じがしました。

はっ!?もしかしてそこがカルトなのか!

悪いけどキンスキーが出てきた時点で、問答無用で
「犯人はおまえだー!」と思ってしまいました。

だってもうなんだか、怪しすぎるんです。
何もしてなくても、見掛けだけでこんなに怪しい人がいていいのでしょうか!?
っていうくらい怪しいんです。

普通にしているのにどうにもこうにも、不気味っていうか(苦笑)、気色悪いというか・・・。

何でこの人をイイと思ってしまうのか、自分の脳がどこか激しく悪いとしか思えません。


結局、面白いかというと・・・どうなんだろうなー?
とりあえず、どきどきはしますけどね。1回見たら普通は十分なのかな。

こういう映画の影響を受けて、色んな監督が新しいものを作ったり・・・という
歴史的な価値はあるのかもしれませんね。

もしくは、クラウス・キンスキーの濃い顔を見たい場合のみにお勧めなのでしょうか。


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