「スキゾイド」 1980年 アメリカ(原題SCHIZOID)劇場未公開作品 監督:デビット・ポールセン キャスト ピーター:クラウス・キンスキー、アリソン:ドナ・ウィルクス ジュリー:マリアナ・ヒル、ダグ:クレイグ・ワーソン、ドナー:リチャード・ハード 「劇場未公開のショッキング・サスペンス! 鋭利なハサミで次々に殺される美女たち。一体何の為に! 実際の精神科医が監修したサイコロジー・スリラーで、 怪優クラウス・キンスキーが恐怖のどん底にあなたを突き落とす」 …とビデオのパッケージには書いてありました。キンスキーの写真が3カットほどパッケージには レイアウトされておりますが、販売元もあまりこれが売れるとは思っていない様子が伺える、 力の入っていないアオリでございます。 ややネタバレふくむあらすじ解説 えーと、新聞で人生相談のコーナーをやっている離婚したばかりのジュリーのもとに 「おまえぶっ殺してやるからな」と、脅迫文が送られてきます。 ジュリーは自分の仕事の参考にするために、精神病患者のグループ治療に参加しているのです。 そこの医師のピーター(クラウス・キンスキー)と、こっそりフォーリン・ラブしつつあります。 ピーターにはアリソンという思春期の娘がいて、(母親はガンで死亡)ジュリーとピーターの 交際をちっとも良いとは思っていません。最近はアリソンも夜ほっつき歩いたりとやや素行不良です。 そんななか、ピーターのグループ治療のメンバーの女たちが次々と殺されていきます。 犯人は一体誰だ!実は患者に手を出していたりしたピーターか!? それとも、父親不信のアリスンなのか!?いや、治療グループの中の誰かなのか!? …と、真犯人は一体誰!?と、ドキドキしながら見るお話です。 登場人物の中で、見た感じ一番怪しいのはやっぱりピーター(クラウス・キンスキー)でしょうw なにはともあれ、あの人相ではなぁ………。 ま、なんですね、これもまた低予算映画の気配がしますね。 それはさておき、ストーリー展開上での怪しい度ではナンバー2くらいのピーター。 精神科医の割には一番お洒落ですね。 普通、白のダブルの上下で登場してよろしいものなんでしょうか(苦笑)、しかも死体の身元確認で 警察に呼ばれてるって言うのに……。 なんか、その昔、舞台でつぎはぎで古い嫌な衣装を着せられて大変不満に思ったキンスキー。 衣装をみんなの目の前で破りながら脱いで裸になった、という ”キンスキーストリップ伝説”がまだ生きているのでしょうか? 何か、かっこいい服以外は文句言って、絶対着ないっていうのを、通しているんでしょうか… …などということを思うのは考えすぎでしょうか。(苦笑) 見所その1は、アリスンと親子の葛藤をするピーター。 なんだか、実生活でもこんな感じで責められていそうだな。 普通に娘にてこずる父親役をやっています。違和感ないです。 見所その2は、ジュリーとのラブシーンか? ええと、肩とか肩甲骨の辺りに誰かの指のアザとか引っかき傷ついてるんですけど、 妙に生々しいぞ。いいのか〜、それ。(爆笑) 撮影でついた分なら仕方ないですが、映画って後々残るから困っちゃいますねぇ。 見所その3はかなづち持ったところかな。 いやーもう、大迫力すぎて爆笑するしかありません。なんでこんなに、勢いがあるのか…。 詳細はあまりにもネタバレなので語れませんが、ベスト・オブ・カナヅチ持ちでしょうね。 あきらかに映画の中で一番強そうです。 ま、犯人がわかっちゃえば、そんなに何回も繰り返して見るほどの作品ではありません。 それに…犯人らしき人物の手とか、足とかがちょろっと映るカットがあるんですが、 キンスキー好きの私は、この手がキンスキーのものかそうでないかがすぐにわかってしまって、 あまりマニアックになるのも良し悪しだなと思ったりしました。ぷぷぷ。 映画の感想メインへもどる |